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01 岡山県・岡山市から
やさしい グルテンフリーのお菓子が届きました

2022年10月4日 更新

なだらかな里山とひらけた棚田があり、小川が流れる岡山の中山間部に”ホトトギス”は生まれました。

2005年にご夫婦で岡山御津の古民家に移住。田舎生活をスタートし、2008年にパン屋を開店、小麦栽培も開始されたのですが、その1年後に奥様・サラさんの小麦アレルギーが発覚。
2012~2013年にかけ、米粉を使った焼き菓子などアレルギー対応食品の製造をし、グルテンフリーの「農園菓子工房 ホトトギス」として再スタートしました。

※「ホトトギス」のお菓子は、関越道・高坂サービスエリア(下り)で取り扱いをしています。

グルテンフリーって?
What is gluten-free?

ホトトギスでは、自家栽培のお米を焼き菓子に向いている「微細粉米粉」にしたものを使い、ブラウニーなどの焼き菓子を作っています。できるだけ岡山県内で採れる材料を使い、自社農園では、卵やブルーベリー、野菜なども育てています。
工房内では小麦、大麦、ライ麦などグルテンを含む穀類をまったく使わない、グルテンフリーの焼き菓子などを製造しています。地元の製粉所で自家栽培のお米を気流粉砕式製粉で微細粉に加工したもので、小麦が食べられないアレルギーを持つ人でも安心して食べることができますよ。

グルテンフリーってどうなの?
という疑問

米粉でパンを焼いてみれば、という考えは当初はまったくといってよいほどなかったそうです。
長時間発酵させて酵母と菌のつくり出す有機酸の香りと糖化されたでんぷんのメイラード反応がつくるクラストの香ばしさ、全粒粉の穀物臭と発酵した酸味の合わさった複雑な味、高水分の配合で透き通った網の目のスポンジようなクラム。

人類史上もっとも偉大なる発明かもしれない小麦から作るパンに匹敵するようなものがグルテンなしの代替粉で作れるとは到底思えず、また実際に手に入るソルガムなどの雑穀粉(米粉ふくむ)でつくったものを食べてみても、おいしいといえるようなものに出会ったことはなく、ましては商品として販売できるものが作れるとは思ってもいなかったとのこと。

「小麦粉が食べられないかわいそうなアレルギーを持つ人たちのためにわざわざ作ったものだから、少々おいしくなくても食べられるだけでいいよね。」という恐ろしい雰囲気を持つようなものは、絶対につくりたくない。というお気持ちからスタートされたそう。

健康的なだけでも、おいしいだけでもない。これはおもしろい。

当初はグルテンフリーの「パンを含む焼き菓子など」の生産は考えていなかったのですが、ものは試しということで使ってみた最新の製粉技術を使った「洋菓子・パン向き」と言われる微細粉米粉でできあがったものを食べてみて仰天。考えが変わったそうです。

吸水の仕方、でんぷんの甘み、食感、全てがまったく違う。同じ「米」が材料ではあっても、「米粉」というものが製粉の仕方によってまったく違うものになるということは、後に製粉会社の方と話す機会があったときにも再確認。

今までにスコーンやクッキーのようなもの自体をあまりつくったことがなかったそうですが、逆に先入観なしで取り組むことができるとポジティブ思考で試作を続け、「これは意外においしいね。」から「うん、ウマイ!イケるんじゃない!」に変わることになったのは、現在使用可能になった米粉のポテンシャルの高さのおかげ。
製粉の差、品種の差、もちろん米の栽培技術もありますが、それに加工技術が加わります。

私たちが「ホトトギス」のお菓子を選んだわけ

農園菓子工房で作っているのはすべて小麦アレルギー対応のものですが、小麦粉を使っているものと比べてもよりおいしいと言われるようなもの、材料の制限をまったく意識しないような満足感のあるものを目指してつくられています。
アレルギーのある方も、無い方も、美味しく食べていただけるものを自給的材料を使って提供していくことを大切にされています。

一番人気はフランス産カカオパウダーを使ったアメリカのチョコレートケーキ「ブラウニー」。米粉のしっとりとした食感、カカオの香りが特徴的です。
自家栽培の黒豆を深煎りパウダー加工した「深煎り黒きな粉」のブラウニーは、発売以来当社でも大人気です!

メッセージ

私もそうですが、今は小麦が食べられないとはいっても昔はいっぱい食べてました。パンやケーキ、焼き菓子、パスタ、うどんなどの麺類、餃子の皮、天ぷらの衣、コロッケのパン粉など小麦粉を使う食品はとっても多いです。これらの他に調味料だったり加工食品だったりにつなぎやら打ち粉やらで使われていることも考えると、市販されているものをにはかなりの割合で小麦が使われています。

グルテンが含まれているものはこれよりもさらに多くて、小麦、ライ麦、大麦などの麦類全般にふくまれています。しかもグルテンは特定アレルギー食品でもないし添加物でもないので、ラベルの表示義務がないのです。

これに加えて同一設備や施設で作られている微妙の粉が混入すること(コンタミ)の可能性まで考えると、安心して食べられるものって、ものっっっっっっっっすごく少ないです(ていうかないかも?)。米粉100%のお菓子を作っているお店でも、同時にグルテン入りの米粉パンを作っていたら怖くて食べられないのです。単に食べれるかどうかでも難しいのに、ましてやおいしく食べられるものなんて...

だからこそ本当においしいものをグルテンフリーで作っています。もし必要としている人がいて、小麦を使わなくてもこんなにおいしいものがあるんだと知ってくれたら、これ以上の喜びはありません。

ホトトギス株式会社
709-2104 岡山県岡山市北区御津平岡西719
営業時間(事務所) 9:00 – 16:00
定休日 土日祝日